担当講義「先端技術特論」 / 「先端科学技術特論」

* 担当年度 : 2015年 ~ 現在

* 電気工学に関連する先端科学技術と多くの理論を学びます。本講義は複数の教員と講師が担当する大学院 理工学研究科のオムニバス講座です。


* 年度別 講義内容

・ 先端技術は基礎理論の集大成(2015年)

・ 90分で学ぶ情報通信の先端技術(2016年)

・ 数学と物理と電磁気学も同時に学ぶ(2017年)

・ グラウンドについて考える(2018年)

・ アンテナの近くで何が起こっているのか?(2019年)

・ 人体が発する電気信号を利用する(2020年)[注1]

・ コロナ禍で注目される情報通信(2021年)[注2]

・ テレパシーは可能なのかを工学的に考えてみる(2022年)[注3]

・ 人や物の識別を電子的に行う技術(2023年)[注4][注5]


[注1] CSTポータルⅡにてのオンデマンド講義

[注2] 駿河台校舎 タワースコラ にてオンライン講義

[注3] 駿河台校舎 1号館 にて対面講義

[注4] 2023年度から、講義名が「先端技術特論」から「先端科学技術特論」に変更となりました。

[注5] 根日屋の担当講義日 : 第9回 6月15日(木曜日) 5時限 (16:40~18:10)

日本大学での関連研究室

・ 理工学部 長谷部研究室

・ 理工学部 三枝研究室

・ 理工学部 山崎研究室

・ 理工学部 西川研究室

・ 生産工学部 坂口研究室

・ 工学部 長澤研究室

・ 忠南国立大学校 禹鍾明研究室

根日屋 英之 の学位論文

 根日屋 英之 は、1波長ループアンテナと同等な指向性を有し、同軸給電線との整合が容易、かつ、小形(小型と同義)にしても利得低下の少ない特長を有する スパイラルリングアンテナ を考案しました。

 スパイラルリングアンテナは、スパイラルの直径 2s = 0.024波長、ピッチ角Φを 17.0 度に設定し、そのスパイラルを 半径 a = 0.0754 波長で 21 回巻くと、インピーダンス整合回路やバラン無しで 50Ω同軸ケーブルと直接、接続できます。このときのアンテナの最大外径寸法は 0.1748 波長と小形になります。アンテナ利得は 2.0 dBi、帯域幅は 4.2 %(リターンロス : -10dB 以下)であり、スパイラルリングアンテナは小形化率に対して非情に高い利得を有するアンテナです。


[参考論文] 根日屋 英之、長谷部 望、長澤 総 「スパイラルリングアンテナ(1波長ループアンテナの指向性を保持して)」、1999年1月 電子情報通信学会論文誌 Vol.J82-B No.1、pp.88 ~ 96

根日屋英之のアンテナに関する「日経エレクトロニクス(日経BP)」の連載記事

連載「無線モジュールの要、アンテナ設計の基礎」

第1回 今さら人に聞けない電磁気学を直感的に理解(2015年5月号)

第2回 アンテナ設計は怖くない、電波が伝わる仕組みと用語を理解(2015年6月号)

第3回 アンテナ設計の鉄則、長さを調節して共振状態を作る(2015年7月号)

第4回 プリント基板上に形成できる、パッチアンテナの設計のコツ(2015年8月号)

第5回 スパイラルリング・アンテナとUWB用アンテナの設計の勘所(2015年9月号)

第6回 アンテナの測定技術と、進化のトレンドを学ぶ(2015年10月号)


連載「無線を扱う前に知っておくべきこと」

第1回 電波の振る舞いを再考する、電磁気学だけではなさそうだ(2019年5月号)

第2回 グラウンドを理解するとアンテナや雑音の本質がわかる(2019年6月号)

第3回 インピーダンスや共振を理解し、アンテナ設計のポイントを押さえる(2019年7月号)