埼玉県立 松山高等学校
Super Science High School (SSH)
● SSH(Super Science High School)指定高校での特別講義
文部科学省よりSSH(スーパー サイエンス ハイスクール) の指定を受けた埼玉県立 松山高等学校で、夏休み中の特別講義「人体通信について」をしてきました。スーパー サイエンス ハイスクールでは、科学技術系人材の育成のために,独自のカリキュラムによる授業を行っています。
松山高等学校には、大正12年に建てられた旧校舎があります。平成16年7月より教育資料館として公開されているそうです。
今回の授業を開催するにあたり、物理担当の大澤先生(かつてはアマチュア無線を趣味とするラヂオ少年だったそうです)に大変お世話になりました。ありがとうございました。授業を通して人体通信に興味を持ってくれる生徒さんがおられ、将来がとても楽しみです。
がんばれ!未来の科学者たち!
2019年8月19日 根日屋 英之
人体通信 (HBC / IEEE 802.15.6)の研究
人体通信は、人と人(または 人と物)が近づくと、お互いが持つ情報をワイヤレス(非接触)で交換できる、近距離無線の一方式です。
人体通信は、医療、ヘルスケアに用いることができる近距離無線方式の国際標準規格(IEEE 802.15.6)です。また、この規格では、人の体内と体外を無線通信(カプセル内視鏡などで実用化されている)も規定されています。
人体通信はセキュリティ性が高く、送信電力が少ないことが特徴です。また、人体通信の通信機器は、筋電位や心電情報などの生体情報センシング機器の電極や回路と構成が似ていることから、人体通信機器を用いた生体情報の取得が提案され、遠隔医療やヘルスケアなどの医療ICT分野での応用が期待されています。